一般的に配送・運送業のイメージは、「早朝から夜遅くまでの業務」や「体を使う仕事」、また「常に動き続けている仕事」など、体にハードなイメージがどこかあると思います。

10年ほど前は、弊社でもそのイメージ通りの動きを毎日当たり前に行っていました。

深く考えることもなく、運送業界全体で当たり前に昔からある風景なので、特に違和感は感じず受け入れていました。

この働き方は、体力的に自身がある人や年齢的に若い世代しかできない条件に自然となっていきました。

弊社では、2019年くらいから60代以上の雇用に力を入れる様になりました。

60代以上でまだまだ働けるのに今まで勤めた会社を引退した方は沢山います。

そんな方々に働く楽しさをもう一度セイリョウで経験してもらい、やりがいや生きがいを感じながら、元気を継続してもらえたらなという思いから、

60代以上の雇用に力を入れる様になりました。

しかし、今までの配送の価値観では、60代以上には少しハードな内容になってきます。

 

そこで弊社では、60代以上でも簡単に配送業務ができるように、少しずつ業務内容を変化させていきました。

まず、配送業界では時間を読むのが難しいと言われています。

業務時間を明確にすることで、いつ帰れるか分からないなどの不安がなくなります。

例えば、長い業務になる現場が予めわかっている場合、普段なら一人で行く便を二人体制にしていきます。

そうすることで、一人目は朝から昼、二人目は昼から夕方といった動きが可能となるので、時間が明確になり「時間を読むのが難しい」という不安は解消されます。

 

また重い荷物を手で運ぶ仕事が続く場合、時間が経つにつれて体力が消耗していきます。

この様な業務が続かない様に、弊社では20kgの荷物が多い場合には、カゴ台車を用意いて頂くようにお願いしています。

カゴ台車は、文字通りカゴ型になっている台車なので、荷物が沢山積んであっても崩れづらい作りになっています。

台車の押し始めは、少し力は必要ですが動き始めれば余裕をもって移動させられるので、体力の消耗は全く変わってきます。

現在弊社では、実際に60代以上で配送の業務についている方が沢山います。

もちろん大変な日もあると聞きますが、事務所でお話をすると皆さんイキイキしています。

「今日はこんなことがあった」「この荷物は大変だった」とその日を振り返りながら、明るく話してくれます。

そんな姿に、若い年代の皆さんが刺激をもらい逆に、パワーを頂いているように感じます。

この様にセイリョウでは60代以上の皆さんが、活躍できる場や生きがいを感じる事ができる場を

たくさん用意していけたらと思っています。