弊社ではラーメンの配送を行っています。ラーメンの配送といってもスープや具材を運ぶのではなく生麺のみを冷蔵で配送していきます。
弊社が行っている生麺の冷蔵配送の仕方をご紹介したいと思います。
まず、生麺を専門に取り扱っている製造工場へ朝一に取りに行きます。
配送先の各店舗が始まる前に、生麺を届けなければならないので、だいたい5:30位に製造工場へ麺を取りに行きます。
使用している車は、ハイエース(1t)の冷蔵車になります。
普段よく目にするハイエースと形は全く同じですが、荷台に特別に冷凍機が積んでありボディーの内側も外からの熱を伝道しないように分厚い作りになっています。
軽トラックよりも商品や荷物をたくさん積むことができるので、今回のラーメンの配送に抜擢されました。
工場では麺は前日に作ってあり、その日に運ぶ店舗ごとに分けて用意して頂いています。
生麺はそのままの状態で運ぶのは麺がばらけてしまいとても難しく、衛生的にも良くありません。
工場の方で重ねることが可能な薄いケース(番重)を用意して頂き、そちらの中に10束ほど生麺を入れてもらっています。
このような番重に入れて配送するのは、麺がばらけないようにするためでもありますが、配送する件数は約10~13店舗を回っていくので、たくさんの麺を積まなくてはいけません。
一度に多くの麺を運ぶために、たくさん重ねることができる番重を使用し
効率よく店舗にお届ける工夫をしています。
こちらの製造工場では、色々な種類の麺を作っているので、卸す時に別々の麺が一緒にならない様に、麺の種類によって形の違う番重も用意して頂きました。
先ほどの説明では10束ほど入った番重でしたが、別の種類の麺の番重は、見て分かるように考えて頂きその半分の5~6束が入る大きさの番重で用意してあります。
10束入る番重のちょうど半分の大きさなので、2つ並べて重ねる事が可能です。
また生麺を積み込む際に、更に分かりやすくするために、番重に行先の紙を貼っていただいています。
麺によって番重の大きさが違っていても、ぱっと見は全て同じように見えてしまい数を間違えて積んでしまう恐れがあります。
そこで、製造工場側で考えて頂いたのが店舗の名前を番重に貼っていただき、どの番重がどちらの店舗に持っていけばいいのか、
一目で分かるように考えて頂きました。
そして、行先と個数がまとめて書いてあるチェック表を見ながら、1店舗ずつ積み込んだらチェックできるようになっているので、積み忘れは起こりづらくなっています。
配送先の店舗では、ラーメンの仕込みをやっている時間にお伺いしなければならない事もあります。
忙しい時間帯にお伺いするので、我々配送業者を対応する余裕はないかもしれません。
それでも麺を持ってきたことや置く場所を尋ねなければならないので、しっかりと挨拶をして明確な内容をお店のご主人にお伝えするように、ドライバーには伝えています。
当たり前の事のようですが、お互いが気持ちよくそしてスムーズに作業していかなければならないので、必要な要素だと思っております。
ご依頼いただいた生麺の製造工場の方達と話し合って、お互いが納得し効率的で安全な配送方法で配送させて頂いております。
専門の方々から生麺の取り扱いについて、色々と教えて頂きました。我々ももっと経験を増やして、更に対応できる幅を増やしていきたいと思います。