バルクアイスとは、紙の筒に包まれた、業務用のアイスクリームです。保管状態としては、とても溶けやすい状態に保管されているアイスの為、取り扱い非常に難しいアイスの一つです。このような宅配便などの共同で配送が出来ない商品を、私達の冷凍配送(運送)のノウハウと、冷凍機器を利用して、このような状況のアイスの冷凍配送(運送)をしています。では、どのように運んでいるかを説明します。
1、冷凍トラックの準備です
冷凍配送(運送)専用の保冷効果を持つ、冷凍配送(運送)トラックで対応します。荷台のスペースも大切ですが、バルクアイスを、運ぶ際に一番大切になるのは、「冷凍機のパワー」と「荷台の壁の厚さ」が重要になります。冷凍機のパワーを上げる事で、アイスの溶解を防ぐ補助になるのでとても重要な要素になります。標準冷凍機でも十分にアイスをキープする事は出来ますが、より心配な方はご相談下さい。次に荷台の壁の厚さですが、外気温の温度に影響されないようにする為に、トラックの外装と内装の間に発泡ウレタンを注入して、外気温の干渉を軽減させています。イメージとしては、クーラーボックスの箱をイメージして頂くと原理がご理解していただけるかと思います。
2、ドライアイスの仕様です
よくお客様に質問されるのが、「ドライアイスを使うと冷凍庫の温度と商品の温度が下がるんだよね?」と質問されますが、「それは出来ませんよ」と伝えます。ドライアイスは温度を一定の低温に維持するだけの効果しかありません。それでもドライアイスが作り出す効果で、霜の薄膜が出来るのでその薄膜が温度をキープする役割を果たしています。少しでも商品ダメージを減らすという観点で考えると、安心を増やす道具にはなります。
3、アイスシートの仕様です
アイスシートとは、冷温を保つ為の毛布です。布団で寝るときに、体温を逃さない為に使用しますが、暖温か冷温かの違いであり、毛布の効果は温度を保つ事が一番の機能になります。つまりは、冷凍商品の温度を保つ為に、非常に効果的な道具になります。
4、冷気の循環です
冷凍配送(運送)トラックは大きな冷凍庫と同じですので、締め切ればある一定の低温を維持する事が出来ます。しかし、扉を締め切っているトラックであっても、冷気が循環し辛い部分などがあります。それを解消するために、トラックには冷気の流れを制御する設備を取り付けています。冷たいところに保管したから大丈夫という事ではなく、商品に常に冷たい冷気の幕を包むような状態にする事が肝になります。温度に敏感な商品であるアイスの冷凍配送(運送)でお困りの時は、私達までにお気軽にご相談下さいね。