弊社では軽のトラックもたくさん活躍しています。中でも冷凍機が搭載された軽トラックが頻繁に動いています。

冷凍機を搭載された軽車両は、荷台の温度設定も自由に変える事ができます。例えば冷蔵の商品を運ぶ際、荷台の温度をプラス5℃に設定して鮮度を保ちながら運ぶことができます。冷凍の商品を運ぶ場合も、マイナス20℃まで設定することができるので商品を溶かさずに運ぶ事ができます。この様に様々な用途に応じて使い分けることができるので幅広く活用させていただいております。

東京都港区のジェラート製造工場から配送する場合も軽の冷凍車を使用し、マイナス20℃設定で配送させて頂いております。軽の冷凍車を使用する場合、弊社で注意している点がいくつかあるので紹介したいと思います。

まず冷凍機を起動するタイミングは、商品を積む直前ではなく予め起動させておきます。前日に冷凍車を使用していない場合、荷台の温度はほぼ外気と同じ温度になっています。夏は特に温度が上昇しやすいので予め十分に冷やしておく必要があります。

港区のジェラート製造工場を例に上げると、工場に向かう際、弊社の事務所から積み地へ到着するまでに2時間程度かかります。

荷台の温度自体は冷凍機を起動してから1時間程でマイナス15℃まで下がります(真夏はもう少し時間が必要)。さらにプラス1時間冷やし続ける事によって、荷台の空気がしっかり冷やされ温度も更に下がっていきます。

そして冷やすのは荷台の空気だけでなく、前日までに温まってしまった荷台の壁や床部分までしっかりと冷やす事が重要になってきます。運転席には荷台の温度が表示されるデジタル温度計が付いています。

それを見てドライバーは温度の管理をしていくのですが、荷台の壁や床部分の温度は表示されません。温度計がマイナスを示していても、商品が直接触れる壁や床部分の温度がマイナスまで下がっていない場合があります。

その状態で商品を置いてしまうと商品自体の温度も上がってしまいジェラートであれば溶けてしまう恐れがあります。その様な事が起きないためにも前もって冷凍機をまわす様にしています。

荷卸しの際も気をつけている事があります。卸し先は地下の駐車場での作業になるのですが、ルールとしてエンジンは必ず切らなければなりません。店舗のスタッフの方が台車で商品を取りに来てくれるのですが、その待っている間もエンジンは切ってあるので冷凍機自体を起動する事ができず、荷台の温度はどうしても上昇してきてしまいます。

温度を保つために荷台の観音扉になっている扉を全開にせず、片方だけ少し空けて冷気を逃がさないようにしながら商品の卸し作業をしていきます。

冷凍の配送は気温によって左右されやすいので、商品の状態や温度の状況を常に意識することが重要になってきます。商品を無事に届けるための工夫を徹底し、運び方の情報をドライバー同士で共有することで誰が担当しても問題の起きない様な努力をしております。