弊社ではスーパーへ並んでいる冷凍食品や野菜、加工食品などを配送している業務があります。

今回の事例で扱うこちらのスーパーは、365日休みなく稼動しているので、弊社では複数でドライバーを変えながら、配送業務を行っています。

こちらの業務は、朝4:30頃に埼玉県富士見市にある配送センターへ行き、その日に運ぶ商品を積んでいきます。弊社が担当する配送先の場所は、大田区・世田谷区・中野区・杉並区などで東京23区が中心になっております。

使用しているトラックは、3tの冷凍・冷蔵専用車でゲートが付いている特別車になります。このトラックは冷凍の商品と冷蔵の商品をまとめて運べるように、荷台の中に中扉が設置されています。

つまり、荷台に冷凍室・冷蔵室の二つの部屋を作る事ができます。これができる事によって全く違う温度帯の商品を一度に運ぶ事ができ、時間の短縮になり効率の良い配送をする事ができます。

そして、トラック自体にゲートが設置されているので品物の上げ下げがとてもズムーズに行えます。スーパーの商品はロングカート(長台車)にぎっしり乗っています。

その為1つのロングカートでかなりの重量があり、段差などがあると動かす事も一苦労です。トラックに付いているゲートを使用する事によって、重量のあるロングカートでも上げ下げが簡単にできます。

力をそれほど使わなくても、いくつかまとめてロングカートを上げたり下げたりできるので、シニアドライバーでも安全に運ぶ事ができます。

実際に運んでいる商品の種類ですが、常温・冷蔵・冷凍の三つの温度帯を運んでいきます。

◇常温の商品⇒加工食品・カップラーメン・お菓子類・調味料類(砂糖、塩など)

◇冷蔵の商品⇒乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)・デザート類(プリン、ゼリー)・野菜(ほうれん草、白菜、ブロッコリー、キャベツ、レタス、小松菜などの葉物の野菜) 

◇冷凍の商品⇒冷凍食品(ハムカツ、メンチカツ、たこ焼き、そら豆、うどん、チャーハン、パスタ、ポテトなど)

この様に様々な種類の商品を常温・冷蔵・冷凍に分けながら、一度にまとめて運んでいきます。

3tの冷凍・冷蔵専用車だからこそできる配送の仕方です。

この色んな種類の商品を混ぜて運ぶ事を《混載》と言いますが、これができる事で時間が有効に活用でき、これもまた効率が上がる業の1つであります。

品物は沢山の量を一度に移動する為に、先ほども書きましたがロングカート(長台車)に載せてあります。主にスーパーなどで使用される長めの大きな台車です。

こちらのロングカートは沢山の荷物が載せられる様に2段式になっています。更に品物と品物を区切るために仕切り版を付けて、別の品物と混ざらないようにしています。

仕切り板がある事によってスムーズに間違えなく卸す事ができ、時間の短縮に繋がります。ロングカートに品物を載せているだけだと、移動する際に振動や段差などで崩れてしまう恐れがあります。

それを防ぐ為に《ラップ》を使用します。分かりやすく言うと大きな”サランラップ”を品物と台車に巻きつけて、少しの振動では崩れないように固定させて運んでいきます。

この様にして効率を上げるための様々な工夫をしています。それにプラスしてドライバーさんが常に意識している事それは運転です。

トラックにはデジタコが搭載されており、運転の管理がデータとして残せる様になっています。例えば一般道であれば60km・高速であれば80kmそれ以上スピードを出すと警告音が出るように設定されていて、データとしても見て管理する事ができます。

この様な管理を徹底していく事で、ドライバーさんも丁寧な運転をより心がける様になり、更に安全面の強化に繋がると考えております。